人生半ば過ぎでの離婚は・・・

2019年9月22日2019年9月29日

今日は仕事が休みなので、朝から掃除洗濯。

合間でコーヒーを飲みながらブログの下書き。

SpotifyではCalm Vibesを聴く。

離婚して1か月が経過しますが、離婚前から記事を書こうとしながら気持ちが落ち着かずに進まなかった話題があります。

離婚をどう受け止めて人生を前に進めるのか、ネガティブな気持ちばかりで記事として完成できずにいました。

妻、子ども、そしてこれまで過ごしてきた時間と思い出の喪失。

実際には妻以外は失うわけではないし、子どもとは会えるし、これまでの時間や思い出はなくなるわけではないですが

心の中からすっぽり抜けた感じでした。

実際に離婚する直前までは、この喪失感は想像できずにいました。

街中で見かける家族連れがうらやましく思います。私の好きな温泉にいっても一人でいるのは私だけで、みんな誰かと来ている。

一人で出かけたり一人で過ごすことは、どちらかというと好きな方でしたが、それはあくまでも、前提として一人じゃない暮らしをしていたからであって

ホントに一人になった今では、なんも面白くないのです。

寂しがり屋だったんだなーと思う今日この頃です。

家庭内での面倒なことや煩わしいこと、時間が奪われること、散財することなど・・・その時は無駄だな～、嫌だな～なんて思っていた一つ一つが

今では価値のあることだったんだ、幸せの対価だったんだと思えるのです。

幸せ税だと思えばいいのです。逆に今は不幸手当が欲しいくらいですが(笑)。

私たちの離婚の動機には、絶対にやってはいけないような出来事があった訳ではありませんでした。喧嘩して「もう離婚しよう」と口走ったことはありましたが、最終的には妻から離婚を切り出されました。

離婚するしかない、と思ったこともありましたが、一方で、離婚せずに何とかしたいと思っていました。

私たちはちゃんとお互いを向き合えずにいました。すぐに怒り出してしまう相手に私は向き合う気持ちになれずにいましたし、相手のとる行動に我慢ができませんでした。おそらく相手からみて私もいろいろ通じない相手だったのだと思います。

自分は悪くないのにどうして離婚しなければないのか、私には理解できず、怒りや否認、抑うつ的になるなどを繰り返しました。

なので、離婚の話は当然ながら目を三角にして、非常に嫌な時間を共有する形で進みました。このままこんな険悪なまま離婚するのだろう、と諦めていましたが、このカテゴリーの最初の記事で書いたように、少し落ち着いて離婚を受け入れるように気持ちが変化してきました。

子どもとは自由に会え、元妻のいない日には持ち家で過ごせますし、最終的には、まあ、ほぼほぼ円満に離婚できたのではないかと思います。

貯金などの財産分与には応じてもらえませんでしたが、これから子どもや住宅にかかる費用については基本は平等に、あとはお互いが生活していける範囲に調整することで話は落ち着いています。

ただ、離婚協議書は作っていませんので、突然不当な主張をしてこないとは限らないのですが、基本的なところでは相手を信用しています。

私たちは結婚して20年以上の時を共にしました。

離婚することになって、20年の時を取り戻したいと思いました。

私の故郷から遠く離れたこの地に来た翌年に結婚し、子どもができ、家族だけで十分であり家族しかありませんでした。友達と呼べる人はいませんし、家族と別れたら20年前の振り出しに戻り、年齢は戻らない・・・

時間を20年進めただけ。

思い出はまるで、長編映画を観終わった後のような実体のないもののようでした。

そんな思いでいた私が考えたのは、

この20年間を取り戻したい、だったのです。

1年後には地元に戻ろうかな・・・

この1年間で20年分の時間を取り戻したい。

そのためには、20年分のやり残したこと、やりたかったこと、チャレンジせずにいたことをやって

そして20年間で無駄にしてきた時間とお金は取り戻せませんが、1年間それらの無駄を1/20にする。

そんなことを考えていました。

浅はかな考えですが、そんなことでも考えないと生きていけない気分でした。

このブログを再開したのもその中の一つであり、30年ぶりにシンセを購入することにしたのもそうです。気持ちも落ち着いてきたので、仕事でも無駄にしてきたローパフォーマンスな時間を取り戻したいです。

一方、これまでの悪癖を1/20にして、無駄な時間を1時間3000円の価値（3000円は適当ですが）として、無駄にしてきた時間とお金を疑似的に取り戻そうと思います。

現在のシンプルライフもその一つです。必要のないものは買わない。ホントに必要なのか充分に吟味してから買う。

おやつやお酒も徐々に減らしていきたいです。

とまぁ

こんなことを考えながら生きています。

何のために生きているのか見失うことがあり、そんな時には気持ちも沈みがちですが、いろいろ忙しく生活するのが今はいいみたいです。

人生半ばを過ぎて人生の幕引きを意識し始めるこの時期、離婚する虚無感は想像以上ですが、これからの人生設計を書き直して、時間を大切に生きたいと思います。

長々と私の話にお付きあいいただきありがとうございます。